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陶器のお手入れ・取り扱い方法

使うごとに風合いが増し、表情が変化していく陶器のうつわ。土もの特有の手に馴染む質感や温かみは、陶器ならではの魅力です。今回は、陶器を安心して長くお使いいただけるように、お手入れや取り扱い方法などをご紹介します。

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使いはじめに

陶器には、目に見えない小さな穴があいています。穴に食材の色や油分が入り込むと、変色や臭い移りなどの原因となるため、はじめて使う前に、目止めの処理を行ってください。目止めを行うと、小さな穴が塞がり、変色や臭い移りがしづらくなります。また、陶器は吸水性のある土で作られているため、目止めを施しても、使うごとに少しずつ料理の色が入り、器の表情が変化します。特に貫入のある器は、ひびの模様が浮き立って見え、風合いが増します。陶器の特徴としてお楽しみください。

使いはじめに

目止めのやり方

陶器の小さな穴を、粘り気のある米のでんぷん質で塞ぐため、米のとぎ汁を使用します。米のとぎ汁がない場合は、片栗粉を溶かした水でも代用でき、土鍋の場合は、おかゆを炊いても目止めができます。


<食器の場合>

  • 食器の目止めの仕方1

    ①鍋底に白無地のふきんを敷いて、器が浸るくらいの米のとぎ汁を入れます。複数の器を同時に鍋に入れる場合は、ぶつかりを防ぐため、必要に応じて器の間にふきんを挟んでください。
    ※米のとぎ汁がない場合は、大さじ2~3杯の片栗粉を溶かした水でも代用できます。

  • 食器の目止めの仕方2

    ②鍋を弱火にかけ、20~30分ほど煮沸します。割れる恐れがありますので、沸き立たせないようご注意ください。

  • 食器の目止めの仕方3

    ③火を止めたら鍋ごと器を冷まします。十分に冷めたら、器を洗い、自然乾燥させます。
    ※表面が乾いているように見えても、内部に水分が残っている場合があります。乾燥が不十分ですと、カビや臭いの原因となりますので、水気が取れるまでしっかりと乾燥させてください。


  • <土鍋の場合>

    • 土鍋の目止めの仕方1

      ①洗って自然乾燥させた土鍋に、8分目まで水を入れ、大さじ3杯程度の片栗粉を入れてかき混ぜます。
      ※片栗粉の量は、土鍋のサイズに合わせて調整してください。

    • 土鍋の目止めの仕方1

      ②鍋を弱火にかけ、とろみがつくまでかき混ぜます。お湯の表面がぷくぷくしてきたら火を止めます。
      ※火にかける時に、鍋底に水滴が付いているとひび割れの原因となります。事前にふき取ってから火にかけてください。

    • 黒白結びきり

      ③土鍋が十分に冷めてから中身を取り出し、鍋を洗い自然乾燥させます。
      ※表面が乾いているように見えても、内部に水分が残っている場合があります。乾燥が不十分ですと、カビや臭いの原因となります。また、加熱する際に音が鳴ったり、ひび割れの原因にもなるため、水気が取れるまでしっかりと乾燥させてください。

長くお使いいただくために

・使用後はすぐに汚れを洗い落とし、よく乾燥させてください。

・目止めを施しても、煮汁や油分が徐々に染み込んでいきます。気になる場合は、色の濃いもの、臭いの強い料理や食材の盛りつけはお避けください。また、料理を入れたままの長時間の保存は避け、保存容器などをご使用ください。保存におすすめの商品はこちら

汚れや臭いの落とし方

・シミや汚れがついてしまったら

丁寧に使用していても、陶器は使い込むほどに料理の色が入り、器の表情が変化します。料理の色が染み込んでしまうことを完全に防ぐことはできませんが、多少の汚れは台所用漂白剤で取ることができます。食器に対応している漂白剤をお選びいただき、注意書きに従ってご使用ください。

・臭いがついてしまったら

酢を入れた水で煮沸をしてください。また、天日干しをすると臭いを軽減することができます。(※酢水は、水1Lに対し、酢大さじ1~2杯が目安です。)