ステンレス製品の取り扱い・お手入れQ&A
このページでは、ステンレス製品の取り扱いやお手入れ方法に関する、よくあるご質問をご紹介します。
ステンレスの特徴
ステンレス鋼とは、鉄をベースとして、クロムを基本成分に含めた合金鋼です。クロムを加えることで錆びにくくなり、さらにニッケルを加えると、より耐食性が向上します。ステンレス鋼は錆びにくく、保温性が高い、さらには衝撃に強いのが特徴。デメリットは、熱伝導が良くないため焦げ付きやすいこと(※)、変色しやすく重たいこと、などが挙げられます。
※ステンレスでアルミを挟み、3層に仕上げた「アルミクラッド」を使用した商品は、熱伝導性が良い等、一部特徴が異なります。
取り扱い・お手入れQ&A
ステンレス製品は、錆びにくく丈夫で、気軽に使えることが魅力です。ただ、ご使用方法によっては、鍋の表面に汚れが見られたり、サビにつながったりする場合も。ここでは、取り扱いやお手入れについて、よくいただくご質問を、Q&Aでご紹介します。
Q ステンレス製品を使った後のお手入れ方法は?
A
1. 温かいうちに、台所用中性洗剤使ってスポンジで洗います。
2. しっかりと洗い流したら、水気を拭きとって、湿気の少ない場所で保管します。
※汚れがひどいときは、1のときに、クリームクレンザーでこすり洗いしてください。
Q ステンレスの鍋で、炒めものをしても良いか?
A
以下事象が発生する可能性があるため、炒めものは控えてください。
・少量の油で過熱してしまうと、発火する恐れがあるため
・ステンレス鋼が焼けて、茶色く変色するため
・底が変形する恐れがあるため
・食材が焦げ付く恐れがあるため
Q 塩素漂白剤は使用して良いか?
A
サビにつながるため、使用は控えてください。
Q 洗っても黒い汚れが付着するが、害はないか?
A
黒い汚れに見えるものはステンレス鋼の粉で、害はありません。もともと銀色ですが、粒子が細かいため、光を吸収し黒く見えま す。洗った後は、キッチンペーパーで拭いてください。使用していくうちに、粉は付かなくなりますが、スポンジの硬い部分でこすると 、表面が削られて粉が出る場合がありますのでご注意ください。
Q 鍋が茶色く変色したきたが、害はないか?
A
害はありません。空焚きや、鍋底をはみ出すほど火力が大きいと、ステンレス鋼が焼け、茶色く変色(テンパーカラー)すること があります。
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空焚きによる変色
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火力が大きいことによる変色
(水が入っていない箇所から変色)
もし、変色が気になる場合は、ホームセンター等で販売している、ステンレス製品専用の磨き剤をご使用ください。
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お手入れ前
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お手入れ後
Q 鍋の内側に白い付着物が見られるが、害はないか?
A
水道水のミネラル分が付着したもので、害はありません。
付着物は、水にクエン酸を入れて沸騰させることで、取ることができます。
<付着物の取り方>
鍋に半分ほどの水と、キャップ一杯分程度のクエン酸、もしくは食用の酢を入れ、沸騰させます。
クエン酸の量は、水の量に対して10%ほどが目安です。
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お手入れ前
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お手入れ後
Q 内側に虹色に変色したが、害はないか?
A
害はありません。水道水に含まれる成分が、表面に付着し、虹色に見える現象です。
もし変色した場合は、水にクエン酸を入れて沸騰させてください。
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お手入れ前
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お手入れ後
Q 焦げ付いた場合の対処法は?
A
水に重曹、または酢を入れて、沸騰させ、焦げを柔らかくしてから、スポンジ等でこすり落としてください。
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お手入れ前
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お手入れ後
もし焦げが取れない場合は、ペットボトル等のキャップの縁でこすると、焦げを取ることができます。
※使用には影響はありませんが、傷が付くため、予めご了承ください。
Q ステンレスの表面に白い斑点が出たが、害はないか?
A
取り除くことは難しいですが、害はなく、そのままご使用いただいても問題ございません。
孔食(こうしょく)と呼ばれるサビの一種で、塩分や水道水の塩素の付着によって発生します。
防ぐには、塩を入れて茹でるときは良く溶かす、さらに塩分を多く含んだ料理を作った後は、良く洗って水気を拭きとって保管してください。
Q 万が一、 サビが出た場合の対処法は?
A
クリームクレンザーをスポンジタワシや柔らかい布に付けて、こすり落としてください。
Q サビにならないように、心掛けることは?
A
次の点を心掛けることで、サビ予防になります。
・塩分や油分が付いたまま、放置しない。
・湿気が多い場所で保管しない。
・鉄やアルミなどの異種金属と接触したまま放置しない。
・調理したものを鍋に入れたままにしない。
Q みそ汁を温め直したら、鍋が飛び跳ね、中の具や汁が飛び散ってしまった。なぜ起きるのか?
A
みそに含まれているだし成分や麹が鍋底に沈殿し、再加熱により発生した鍋内の気泡が、
みその成分を一気に押し上げ、その衝撃で飛び散ったと考えられます。
みその種類や量、火力など、いくつかの条件が重なった場合、まれに発生します。
※ステンレス製の鍋に限らず、他の素材の鍋でも発生する可能性があります。