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食欲そそる、夏の魚定食

今年も徐々に、気候が季節らしさを帯びて、暑い夏が近づいてくる頃。 気温や湿度が高いだけで、体が疲れを感じ、食がすすまない場面も増えます。 そんなときこそ、しっかりとごはんを食べて、日々を元気に過ごしたいもの。

魚は、夏でもさっぱりとおいしくいただけて、調理のバリエーションも豊富なうれしい食材。目にも鮮やかな夏野菜や、季節らしい味付けの副菜を添えて、盛りつけや器も楽しみながら、気軽な魚定食を作って、おいしくいただきましょう。

今年の夏は、魚を主菜に!

〇香ばしさとパリッとふっくら食感
夏の焼きもの代表格アジ

どんな季節も、やっぱり魚は焼きものでいただきたいもの。夏にかけて旬を迎える季節の魚「アジ」の開きは、焼きものの代表格。ぱりっと香ばしい皮目の下には、身がふっくら。そのやわらかさを確かめるように、箸先でほぐしながらいただく身には、脂がしっかりとのって、旬ならではのうま味がつまっています。夏はすだちを添えて、さっぱりといただくのもおすすめです。白いごはんがすすむ、季節の魚のごちそうを味わいましょう。

〇しっかり味が体にしみわたる
マグロのかんたん漬け丼

暑さで疲れがたまると、しっかりとした味付けの料理を口にしたくなります。そんなときは、 サイコロ上に切ったマグロで漬け丼を。調味料の割合は、味見をしながら調整して、好みの味の漬け液を作りましょう。マグロは、しっかりと歯ごたえを感じられる、少し大きめのサイズに切って、食べごたえ満点に。アボカドや紫玉ねぎで彩りを添えたら、目にも鮮やかに。夏の体をいたわって、元気をチャージできる一品です。

〇鼻を抜ける香りと酸味
さっぱり鮭の南蛮漬け

口に含むと、鼻に抜けるまろやかなお酢の香りが、食欲をそそる南蛮漬け。鮭を大きく切るとごちそう感が出て、充分に主菜らしさが出せます。よりさっぱりしたいときには、野菜や薬味の分量をたっぷり多めにして、サラダ風にいただくのもおすすめです。熱いうちに漬けだれにいれると、味がしっかりとしみ込んで、よりおいしくいただけます。切り方や魚を変えれば、また味わいが変わって、工夫やアレンジのききやすい、夏に何度でも食べたくなる魚料理です。

副菜がたのしい夏

〇目に美しい夏野菜のいろどり

夏野菜は目にも鮮やかで、眺めるのも楽しい食材が豊富です。食卓が一気に華やぐから、副菜作りも楽しくなります。素材そのものを満喫できるシンプルなおひたしやマリネ、ピクルスは日持ちするから、夏には欠かせません。好きな野菜でまとめて作ってストックしてきましょう。オクラは細かく切って納豆と混ぜたり、冷ややっこや素麺のトッピングにと、活躍頻度も高めです。トマトのマリネはそれだけで食卓を彩ります。ナスの揚げびたしは、夏は唐辛子をすこし多めにして、辛さを引き立てるのも夏らしさ。手でちぎると、味がぐんとしみ込んでおいしくなります。食材の美しさが楽しめるのも夏の醍醐味です。

〇食欲そそる、ぴりっと胡椒炒め

舌にピリっとくる程よい辛さに、食欲を刺激される胡椒。好きな野菜を胡椒で炒めて、食欲が減退しがちな夏を乗り切りましょう。れんこんは、歯ごたえのある食感とこしょうのぴりっとした刺激で舌を楽しませてくれます。夏ならではの葉野菜、空心菜は手早く炒めて、シャキシャキの食感が楽しめる熱いうちに、いただきましょう。

〇涼を呼び込む、ごちそう冷ややっこ

冷ややっこは、食卓に心地よい涼を呼び込みます。薬味のアレンジも簡単で、気楽なごちそうになります。薬味を変えて何種類か用意して、選んでもらうのも夏の食卓を楽しくします。冷蔵庫にある漬物をのせてみたり、ひと皿に2種を組み合わせてのせたり。豆腐を木綿と絹ごしで変えて、その食べ比べをしてみたり。楽しみ方はいろいろです。小さなカットの豆腐も、トッピングを少し立体的にこんもりと盛りつけるだけで、小さなごちそうに。見た目にも涼し気で、気楽なのが、冷ややっこのいいところです。

ひんやり冷たいデザートをひとつ

食卓にデザートがあるとうれしいもの。とくに夏は、冷えたデザートをひとつ、食卓に出しましょう。ヨーグルトは常備しておくと、ジャムやコーンフレークをのせたりと、簡単にアレンジがきくから、毎日でも食べられて気軽です。また、いつもの器をガラスに変えるだけで、暑い日の食卓に、清涼感をもたらしてくれます。

魚定食でつくる、夏の一日の食卓

〇朝:夏らしい長角皿の組み合わせで
リズムが出る朝定食

夏の焼きものの代表格、アジの干物は、長角皿へ盛りつけましょう。 夏の空を思わせる美しいターコイズ。焼きものも、こんな色の器に盛りつけるだけで、さわやかで涼しげ。丸い器でまとまりがちな食卓には、大小のサイズ違いの長角皿コーディネートで、変化をつけるのもおすすめです。インパクトのある色で遊べるのは、夏の食卓ならでは。作り置きのオクラのお浸しを細かく刻んで混ぜた納豆や、柴漬けをトッピングした冷ややっこは、彩りにも一役買います。簡単なひと手間で、料理の見栄えや味わいにも、変化がでて楽しめます。ランチョンマットは軽めの色を選んで、夏のさわやか朝定食のでき上がりです。

〇昼:コンパクトだけど
しっかりボリューム満点の丼定食

丸いウッドトレーで、季節の軽やかさを出した定食スタイル。料理とフルーツの彩りが、定食全体を明るく楽し気に。スープのカップやデザートの器に、ちょっとしたアクセントとなる色づかいを加えるだけで夏らしく元気な印象に。デザートや冷ややっこには、ガラスの器を。木のぬくもりの中に、涼しさが加わります。コンパクトにまとまったトレーの中に、季節の味がぎゅっとつまって、スタミナ満点。夏の休日、お昼ごはんをしっかりといただきたいときのランチにおすすめです。

〇夜:器の柄やかたちを楽しむ
シックな涼の和定食

長角×ライムグリーンがひときわ目を引くしつらえ。南蛮漬けの鮭のオレンジがライムグリーンにきれいに映えて、料理がよりおいしそうに。ワンポイントの色遊びや、大ぶりな花柄、個性的なかたちの器も、開放的な季節に合わせて、思い切って使ってみましょう。シンプルな葉野菜の炒めものも、ダリアが描かれたガラスの器に盛りつけたら、それだけで華やかに。素材のかたちと味をそのまま活かしたお浸しやマリネは、リーフ型の小さなトレーに盛りつけて、見た目にかわいらしく。透き通るガラスの箸置きは、抜け感が出て、涼し気に。ネイビーのランチョンが全体をぐっと引きしめて、夏の夜に涼を運ぶ和定食のでき上りです。